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東洋医学の門をたたく [漢方]

 9回目の人工授精周期はリセットとなり、新しい周期を迎えているのですが、以前から記事にしようとしてなかなか書けなかった東洋医学(漢方)のことを記録しようと思います。

 漢方を取り入れたのは今年の3月からです。人工授精を重ねてもなかなか結果が出なかったこの時期、プラスアルファで何かをしたい、と思っていました。代替医療としての東洋医学に興味はあったのですが、保険が適用しないものは高額になることと、漢方で胃をやられた経験があったので、興味はあるけどなかなか手出しできない状態にありました。

 しかし、どうにか現状を打破したい、と思い、漢方を試してみることにしたのです。 
 旦那さんは東洋医学全般について「胡散臭い」という印象を持っているらしく、私が「漢方を試したい」と打ち明けると、露骨に怪訝な顔をされました[ふらふら]
 「ちゃんとしたところで診てもらうならいいよ」という条件がついて、漢方の治療を取り入れることにしたのです。

 どういう所が「ちゃんとしたところ」になるんだろう、と考えて、近所の東邦大学付属病院に「東洋医学科」というのがあったことを思い出しました。
 旦那さん的には町の漢方薬局は信用ならないそうなんですが、大学病院だったら「まぁ、いいんじゃない」、ということで、OKをもらえました。

 ただ、東邦大の東洋医学科は不妊を専門としているわけではないので、不妊治療の一環として診てもらえるかどうか、一度問い合わせをしてみました。「妊娠するため」の治療というのはしていないけど、妊娠するための健康な体づくりをする、という目的なら治療できます、という回答を頂きました。漢方をする目的というのはそういうものだろう、と思ったので、キネマで紹介状をもらい東邦大の東洋医学科への通院を始めました。


診察初日

 漢方の診察では、問診と脈診(脈をはかって診断)・舌診(舌の色や形、苔を診る)があり、初診時には加えて触診(腹部や皮膚を触って診断する)が行われます。 

 最初に、問診表に記入した内容を元に詳しい問診がありました。問診専門の先生がいて、現在の体調や不妊治療の経過、これまでの病歴など30分くらい話しました。

 その後、診察して頂く教授の先生とお会いしたのですが、先生は冗談や、ぬらりくらりとした独特のトークで場を和ませる、かなり個性的な方でした。

 問診を元に色々とお話をし、舌診、脈診、触診がありました。触診は診察台に横になって受けます。先生が私の下腹部を押すと、一言「ショウフクフジン[exclamation×2]」と呟きました。

 しょうふく・ふじん(?_?)。
 
 

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※「美肌一族」のご婦人デス…。

 こういう ↑ ご婦人のことではなく(すんません[たらーっ(汗)]、「小腹不仁」と書きます。

 東洋医学ではお腹のへそから上を大腹、下を小腹と呼び、小腹の部分に力がなく、押すとへこむような状態を「小腹不仁」というのだそうです。体力が衰えたお年寄りによく見られる症状なんだそうです…orz。 君も触ってみなさい、と、先生は研究生らしき人にも私のお腹を触らせていました。どうやら、私のお腹は良い「小腹不仁」の見本だったようです[もうやだ~(悲しい顔)]…。

 小腹不仁は典型的な「腎虚」の症状なんだそうで、私も「腎虚」である、という診断がつきました。

 東洋医学で「腎」は生命力を司る部位です。腎が虚(衰えている)であると、疲れやすい・生殖能力が衰える・白髪が増える、などの症状が出るそうです。 

 「何か大きな病気をしたことがあるはずだよ?」と言われたのですが、私は今まで入院が必要なくらい大きな病気はしたことがありません。あるとすれば、精神の疾患が「大きな病気」に該当するダメージを体に与えていたのかもしれません…。

 この日は、六味丸きゅう帰調血飲エキスというお薬が処方されました。
 東邦大の東洋医学科で処方される漢方薬は基本的にエキス剤です。漢方は本来生薬を煮出して使うものなのですが、手間がかかることと携帯できないこと、臭いがきついことなどがあり、エキスを抽出して粉末や顆粒状にしたエキス剤が広く使われています。

 処方されたお薬は保険内。病院の診察ももちろん保険内です。
 診察は初診料が入って¥2,480、お薬は1週間分で¥720でした。

 飲み始めて、すぐに腹痛があり、猛烈な体調不良に見舞われました。私はてっきり同じ時期に受けた通水検査のせいだと思っていたのですが、もしかすると漢方の副作用だったのかもしれません。漢方の飲み始めに起きる突発的な副作用を「瞑眩(めんげん)」というそうです。体が改善する兆候なのだとか。確かに、1週間飲んで少し体力がついたような気がしていました。


以後の経過

 「瞑眩」の後も胃腸の不調が続いていました。胃の張り・痛み、軟便、腰の張りなどです。2度目の診察の時にそのことを伝えると、どうやら私は相当胃が弱いらしい、ということになりました。

 なので、基本的に薬は食前ではなく食後に飲むこと量を通常より減らして飲むように言われました。漢方は吸収を良くするため、通常食前(または食間)に服用します。しかし、胃が荒れるような場合は食後に飲んでも構わないんだそうです。量も処方箋に基づいて調剤薬局で加減ができることを知りました。 

 以降、処方された薬を挙げていきます。

 ・六味丸四君子湯平胃散(胃痛時の頓服)
 ↓
 ・補中益気湯ミヤBM
 ↓
 ・十全大補湯エキス八味丸大建中湯(軟便時の頓服)、小建中湯(胃痛時の頓服)
 ↓
 ・大建中湯六味丸

 現在は大建中湯と六味丸の組み合わせで落ち着いています。


 こうも処方される薬が変化していったのは、私の体がことごとく薬を拒絶していたからです[もうやだ~(悲しい顔)]。私の証(体の状態)に合った薬を出しているはずなのに、体が受け付けず、すぐに胃腸の調子が悪くなるのです。

 どうしてでしょうね~、と先生に聞いたら、一言「分からんっ[exclamation×2]」 って言われました……。不妊治療だけじゃなくて、漢方も原因不明かよ……、と八方塞がり感を強く感じました。

 そんな時、先生に言われた話が心に残っています。

 「あなたの体は確かに普通じゃない。
 普通じゃないというのは、平均的じゃない、という意味で。

 例えば、アフリカのサバンナにいるシカの群れを想像してみて。水辺で草を食んでいる群れに、一匹のライオンが忍び寄る。群れの一匹がライオンの気配に気づいて首をピンと伸ばす。その仕草が合図となって群れはちりぢりに逃げ、ライオンの襲撃から逃れる。

 あなたは多分、ライオンの気配に気づくその一匹なんだよ」、と言われました。何かの変化に敏感に反応する性質なんだろう、ということなのです。

 なんつー例えなんじゃ[あせあせ(飛び散る汗)]、と思って、げらげら笑ってしまったのですが、心は救われた気持ちになって泣きそうでした。何かと困ったチャンな私の体、本来生きているはずの自然の中では、群れを守る大切な役割を果たしているんだ…。
 でも、コンクリートジャングルの東京では、そんな役割を果たすことはなくて、ただ自分自身を苦しめているだけなのです……[もうやだ~(悲しい顔)]



 最近は体の調子を整えるだけではなく、不妊にアプローチした処方もしてもらっています。

 ・きゅう帰膠艾湯(不正出血時の頓服用)
 ・当帰芍薬散料ブシ末(排卵の3日前から服用)

 きゅう帰膠艾湯は痔の時にも出される薬のようです。
 
 当帰芍薬散料とブシ末は、ホルモン値が良くない、という話をした時に出してもらいました。「刺激していこう[exclamation]」と言い放った後、先生が「排卵はいつなの?」と聞いてきたのです。( ̄△ ̄;)エ??。
 いや、排卵がいつかって、こっちが聞きたいっす[あせあせ(飛び散る汗)](しかもその時まだ生理前だった[たらーっ(汗)])。排卵が近いと思う頃、飲むように、と指示されました。
 
 当帰芍薬散は、顆粒状のものを薬局で購入して飲んだことがあったのですが、処方されたのは錠剤でした。ブシ末というのはトリカブトからできていて、毒性を抜いたものを粉末にしてるそうです。ちょっとびっくり[あせあせ(飛び散る汗)]。血流を良くするのが目的のようです。

 加えて、夏バテ用の薬も頂いています。

清暑益気湯

 最近夏バテなのか体力がなくて、夕方になると疲れて眠くなってくるんです[ふらふら]。夏バテ時のみ服用、と言われています。


 ほとんどの漢方を食後に服用していたのですが、ここ1ヶ月くらいで六味丸を食前に服用できるようになりました。食前に飲んでも、胃の痛みや不快感など全くないのです。副作用がないことが合っている漢方薬かどうかの目安だ、と先生に言われました。副作用が起きる漢方薬の6割が証に合ってないケースなんだそうです。一時的な副作用である「瞑眩」はすぐにおさまるそうなのですが、数日以上副作用が続く場合はその薬はやめたほうがいい、と判断するそうです。

 迷走が続いていた漢方ですが、なんとか落ち着いてきています。しかし、今のところホルモン値の改善など、不妊治療への影響は現れていません…[ふらふら]。でも、以前より体力がついたような気はしています。胃の不快感なども減ったかなぁ…。

 東邦大での治療の良い点は、保険内で診てもらえること。再診料はいつも¥410、薬も保険適用なので、2週間分でも¥1,000~¥2,000くらいです。
 また、薬局のおじさん曰く「漢方ではとても有名な先生」に診てもらっている、ということ。普段の診察ではとてもそうとは思えないんですけどね…(^^;。

 デメリットは先生の診察開始時間が少し遅いこと。遠方から来ている、ということで、他の診療科の開始時間より遅いのです。
 そして、先生の気分にむらがあること…。妙に不機嫌な時や攻撃的な時があるのです。普段は駄洒落ばかり言ってるような先生なんですけど…。
 
 以前、診察室から大声が聞こえて、「もう来なくていいよ[どんっ(衝撃)][exclamation×2]」という先生の怒声とともに、ある年配のご夫婦が診察室から出てこられたことがありました。しかもその直後に私の名前が呼ばれたのです[がく~(落胆した顔)]。「この後の診察かよ~[あせあせ(飛び散る汗)]」と思いますた……[もうやだ~(悲しい顔)]

 また、先生が不妊に関する知識をほとんど持ってない、というのもネックに感じます。

 
 
 「人間も自然の一部」という漢方の考え方には共感しています。東京で過ごしている普段の生活ではなかなか感じられないのですが、四季の変化や朝昼晩といった一日の変化、月の満ち欠け、空気の乾燥や湿気、色んな物が体に影響しているのだなー、と感じるようになりました。自然を通して自分の体と向き合っている感じが好きです。

  良い効果が現れてくれることを願いつつ、また私自身の健康のために、もうしばらく続けていきたいと思っています。


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